ウクライナ和平交渉の直後にロシア軍用機が平壌へ――航空データが示す露朝接触

ウクライナ和平交渉の直後にロシア軍用機が平壌へ――航空データが示す露朝接触

Title: Russian VIP Military Jet Flew to Pyongyang Days After Ukraine Peace Talks in Abu Dhabi

Summary: A Russian Il-62M jet that carried delegates to the second round of U.S.-Russia-Ukraine peace talks in Abu Dhabi visited Pyongyang just days later, raising the possibility that Moscow shared negotiation outcomes and discussed further military cooperation with North Korea.


ロシア国防省傘下の第223航空隊が運用するIl-62M軍用機が2月9日、平壌の順安国際空港に着陸していたことが、航空追跡サービス「フライトレーダー24」のデータで明らかになった。今年初のロシア軍用機の訪朝確認となる。北朝鮮専門メディアの「NKニュース」などが報じたが、北朝鮮公式メディアは報じていない。

同機はモスクワからウラジオストクを経由して平壌に到着し、約15時間滞在した後、翌10日にウラジオストックを経由してモスクワへ帰還した。

注目すべきは直前の飛行経路だ。同機は2月3日にアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビに飛行し、5日にモスクワへ戻っている。アブダビでは4日から5日にかけて米国・ロシア・ウクライナの第2回三者和平協議が開かれており、ロシア側はイゴーリ・コスチュコフ参謀本部情報総局(GRU)局長が代表団を率いていた。

第223航空隊はロシア大統領や国防相など政府要人を輸送する専門部隊であり、和平協議に使用されたのと同じ機体がわずか数日後に平壌へ向かったことになる。ロシアが交渉の経過や今後の戦略を北朝鮮側と共有した可能性が指摘されている。ただし、ロシア・北朝鮮の双方とも訪朝した人物や協議内容について公式発表していない。高官ではなく実務レベルの接触だった可能性も残る。

2025年にはセルゲイ・ショイグ安全保障会議書記が3月から6月に3度平壌を訪問しており、6月の訪問では工兵と軍建設要員計6,000人のクルスク派遣を発表した経緯がある。今回も類似の高官訪朝であった場合、追加的な軍事協力の拡大が議題に上った可能性は否定できない。

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