Title: Chongryon Sends Delegation to Celebrate 9th Workers’ Party Congress Amid Shifting Ties with Pyongyang
Summary: Chongryon dispatched a six-member delegation to Pyongyang ahead of the 9th Workers’ Party Congress. Since COVID border closures and Kim Jong Un’s 2023 “hostile two-state” doctrine, ties between the General Association and North Korea have deteriorated, with the Party’s United Front Department reorganized into the “10th Bureau.” As the likely successor to aging Chairman Ho Jong Man is barred from visiting North Korea under Japan’s sanctions, delegation leader Ko Dok-u is emerging as a key figure shaping the post-Ho leadership landscape.
在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総聯)は2月13日、高徳羽(コ・ドグ)朝鮮総聯東京都本部委員長を団長とする第9回朝鮮労働党大会祝賀代表団を派遣した。代表団は6名で、14日に平壌入りした。15日、朝鮮中央通信が伝えた。第9回党大会は2月下旬の開催が決まっており、5年ぶりに今後の国家方針を定める最重要政治行事だ。
細る「祖国」とのパイプ
コロナ前には定期的に実施されていた在日朝鮮人の祖国訪問団は、2024年の国境封鎖解除後も再開されていない。朝鮮大学校卒業生の祖国研修や祝賀代表団の派遣は同年9月以降に再開されたものの、参加できるのは幹部や限られた活動家にとどまる。金正恩総書記が毎年元日に許宗萬(ホ・ジョンマン)議長へ送ってきた新年祝電も、2025年には送られなかった。
朝鮮総聯関係者は「党と祖国に見捨てられたと衝撃だった」と当時を振り返る。
祝電1本が届かなかっただけで衝撃を受けるには相応の理由があった。コロナ禍で朝鮮総聯と北朝鮮の人的往来が途絶える中、指導組織である党統一戦線部「総聯指導課」の要員が対日事業未経験者へ一新。その影響は直ぐに表れた。金正恩氏は2022年5月、朝鮮総聯第25回全体大会に「書簡」を送ったが、その解釈で組織が大混乱に陥った。
書簡とは、金日成氏と金日成氏が姿勢方針を伝えるために生涯一度だけ送っていたものだが、金正恩氏の書簡は2度目だった。そして、「女性と女学生はチマ・チョゴリを着るようにすべき」「朝鮮学校の生徒にキムチの漬け方を教える」など日本で暮らす在日朝鮮人の状況に無知または考慮しない内容に、活動家からも反発が上がった。
朝鮮総聯は1年以上をかけて書簡の位置付けと意義を全国の本部・支部に周知したが、朝鮮労働党は「金正恩総書記の言葉に反発や疑念を抱く在日朝鮮人への懐疑を深めた」(上述の関係者)という。
そして金正恩氏は2023年12月、南北関係を「敵対的な二つの国家関係」と定義し、統一関連の機構や概念の精算を指示した。朝鮮総聯の指導機関であった朝鮮労働党統一戦線部は「第10局」(韓国統一部によると正式には「対敵指導局」)へ改編され、対話・交流機能は外務省へ移管された。
2025年に新年祝電が送られなかったのは、朝鮮総聯への懐疑と指導組織の改編が大きく影響したからだ。朝鮮労働党内部では「在日朝鮮人は南朝鮮地域出身者の子孫であり、日本化も進み信頼に値しないのと声が上がっている」(同)とされ、が敵対的二国家論の下でその傾向は強まっている。
ポスト許宗萬をめぐる力学
こうした環境下で注目されるのが、朝鮮総聯の次期指導体制だ。許宗萬(ホ・ジョンマン)議長は2025年2月に90歳を迎え、金正恩総書記から誕生日祝電を受けるなど依然として象徴的存在であるが、高齢は否めない。後継の最有力とされる朴久好(パク・クホ)第1副議長は、日本政府の独自制裁による再入国禁止措置の対象であり、訪朝が事実上不可能な状態にある。
その間隙を縫うように存在感を増しているのが高徳羽氏だ。2024年9月の建国76周年祝賀団に続き、今回の党大会祝賀団でも団長を務めた。北朝鮮の政治文化では「指導者との物理的距離」が権力の源泉となる。さらに済州島に由来する高氏は、「金正恩氏の母、高英姫と遠縁関係にある」という。朴第1副議長が訪朝できない中、高氏が繰り返し平壌を訪れる構図はポスト許宗萬体制の輪郭に影響を与える可能性がある。
朝鮮総聯と北朝鮮の関係は、もはやコロナ前の姿には戻らない。第9回党大会で打ち出される方針が、在日同胞社会との距離をさらに広げるのか、それとも新たな位置づけを与えるのか。祝賀団が平壌で何を見聞きするかが、その試金石となる。

