Title: Czech Police Arrest Chinese Communist Party Newspaper Reporter on Espionage Charges — First Application of “Foreign Power Activity” Law
Summary: In January 2026, Czech authorities arrested Yang Yiming, Prague correspondent for the Chinese Communist Party organ Guangming Daily, on espionage charges — the first application of the “Unauthorized Activity for a Foreign Power” law enacted in February 2025. Yang allegedly used his journalist status to gather information from pro-China politicians in the Czech Republic and Slovakia. Guangming Daily’s infiltration of a Czech literary magazine was exposed in 2019, and this arrest highlights China’s ongoing influence operations in Central Europe.
チェコの国内情報機関BIS(安全情報局)と警察は1月22日、中国の情報機関のために活動していた疑いで一人を逮捕したと発表した。逮捕は1月17日早朝に行われ、容疑は「外国勢力のための不正活動」。チェコ主要メディア「セズナム・ズプラーヴィ」は、逮捕者が中国共産党機関紙「光明日報」のプラハ駐在記者・楊藝明(Yang Yiming)であることを複数の情報源から確認したと伝えた。
楊藝明は数年間チェコで活動し、外務省からジャーナリスト資格の更新を繰り返し受けていた。光明日報は中国共産党中央委員会直属の機関で、中央宣伝部の監督下にある党機関紙。チェコで中国の影響力工作を研究する「シノプシス」のマルティン・ハラー氏によれば、同紙の海外特派員の過半数が情報収集任務を兼務しているという。
チェコ当局によると、楊藝明はジャーナリストの立場を利用し、チェコ及びスロバキアの政治家から情報を収集していた。取材対象は中国に融和的な政治家に絞られており、与党モトリスティの外交政策顧問ヤン・ザフラディル氏やチェコ共産党党首カテジナ・コネチュナー氏が含まれる。スロバキアでもスメル党の欧州議会議員ルボシュ・ブラハ氏や国会議長リチャルト・ラシ氏に接触していた。
この事件は旧共産圏の中欧における中国の影響力工作という文脈で注目される。チェコはミロシュ・ゼマン前大統領時代に中国との関係を深め、2016年には習近平国家主席がプラハを訪問した。光明日報は2019年にチェコの文芸誌「リテラールニー・ノヴィニ」と協力協定を結び、プロパガンダ記事を掲載させていたことが2020年に暴露されている。チェコは近年、中国の脅威認識を強めており、2025年5月には中国の国家支援型サイバー脅威アクターAPT31による外務省へのサイバー攻撃を公式に認定し、中国大使を召喚している。

BISのXポスト。チェコ警察と協同して中国スパイを拘束したことを報じている。(X)
今回の逮捕は、2025年2月施行の「外国勢力のための不正活動」罪(刑法第318a条)の初適用となる。最大5年の禁固刑を定めるこの法律について、アンドレイ・バビシュ連立政権は廃止を公約に掲げているが、バビシュ首相は「現時点では議題にしていない」と態度を保留する。ペトル・パヴェル大統領は「この逮捕は当該法律の存在意義を証明する」と述べ、野党も法律維持を主張する。一方、新政権は中国との関係改善を志向しており、外相ペトル・マツィンカは「中国との標準的な関係回復」を表明している。

