中国共産党指導下の香港中央通信社は1月14日、軍事企業職員3名が海外情報機関に取り込まれ国家機密を漏洩した事件を報じた。中国で国家機密の管理・監督を行う国家保密局の傘下、金成出版の公式WeChat「秘密展望」から引用した。
軍事企業のプロジェクトマネージャー郭某が業務で海外渡航した際、「商務代表」を名乗る人物が社交の場で接近。郭某は美人局の罠に陥り、暴露すると脅迫され取り込まれた。
郭某はスパイ組織の指示で海外渡航に同行していた上級エンジニア陳某と職員黎某も取り込み、3名は軍事企業の内部情報と機密を提供した。情報受け渡しでは郭某が通訳を務めた。
漏洩資料は秘密級国家機密12件、情報6件に及ぶ。これには陳某と黎某が提供した秘密級国家機密2件、情報3件が含まれる。
郭某にはスパイ罪で懲役10年と政治的権利剥奪3年が下され、陳某と黎某も刑事責任を追及された。
報道が事件の時期や場所、工作を仕掛けてきた海外情報機関など詳細を明かしていないため、実際に起こった事件か否か不明だ。中国当局は事例を公開することによって、機密保持体制の強化を図る狙いがあるとみられる。

