中国・国家安全部が新入公務員に反スパイ警告

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中国・国家安全部が新入公務員に反スパイ警告

中国でスパイの取り締まりなどを行う国家安全部は1月4日、新たに公職に就いた人々に向けて重要な警告を発した。中国では年末から年明けにかけて公務員試験の合格発表が行われ、1月は多くの新人が実際に職場に配属される時期。こうした新任者が海外の情報期間から狙われやすいとして、注意を呼びかけてた。中国中央テレビが同日伝えた。

国家安全部によると、晴れて公務員になった若者は、社会経験がまだ浅く、学生から社会人への転換期にある。保全意識が十分に身についていないため、海外の情報機関が巧妙な手口で近づいてくるという。

具体的な手口として、まず学術研究や業界調査を装って内部文書を狙う方法を挙げる。実際のケースでは、文書管理を担当していた若手職員が、学生時代の「知識は共有するもの」という感覚が抜けきらず、秘密文書を自宅に持ち帰り、海外のウェブサイトにアップロードした。この職員は「故意に国家秘密を漏洩した罪」で実刑判決を受けた。

次に、SNSを介して「友人」を装う手口が紹介された。スパイはSNSで偽のアカウントを作り、「心の友」や「人生の先輩」といった役回りで新人公務員に接近する。ある若手職員は出会い系アプリで知り合った「女性」に、「長期にわたる感情攻勢」を受けて心を許し、気づかないうちに国家秘密を漏らしていた。その相手は海外の情報機関の工作員だった。

さらに、「副業」として高額報酬の仕事を持ちかける手法もあるとする。ある研究所に勤める新人は、外国人から「学術協力」という名目で副業を依頼され、簡単な仕事で高収入が得られると聞いて飛びついた。しかし実態は機密資料の提供であり、最終的に国家安全危害罪で厳しく処罰された。

国家安全部は新任職員に対し、「思想の防衛線をしっかり築くこと」「規律の一線を越えないこと」を強調。健全な金銭感覚と価値観を持ち、「機密情報でお金を稼ごう」という考えを絶対に持たないよう訴えた。また、一般市民にも疑わしい動きがあれば通報するよう呼びかけている。