金正恩国務委員長が戦術誘導兵器の生産状況を視察——AI搭載の無人機を量産か

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金正恩国務委員長が戦術誘導兵器の生産状況を視察——AI搭載の無人機を量産か

北朝鮮の金正恩国務委員長は1月3日、重要軍需工場を訪れ、戦術誘導兵器の生産状況を視察した。工場の名称や場所は明かされていない。朝鮮中央通信が4日伝えた。

金正恩氏は戦術誘導兵器について、「今後、ロケット砲システムが取って替えられるほど軍事的効用が大きい」と評価した上で、2026年上半期から実戦配備するとともに、生産能力を2.5倍程度に高める必要があると指摘した。

公開された兵器は、円柱状の本体の中部と尾部にX翼をもち、頭部に画像誘導用と推測されるセンサーを搭載し、立方体の筐体に収納されている。また、公開された写真からは光ファイバー誘導の可能性も考えられる。

頭部のシーカーとX翼の形状がわかる(朝鮮中央通信)

ノズルや光ファイバー放出口の形状はわからない(朝鮮中央通信)

ミサイルの構成品。光ファイバー収納ケースの可能性がある(朝鮮中央通信)

北朝鮮はこれまでに同種兵器を公開している。

2024年8月24日、国防科学院無人機研究所が行った無人機性能試験で公開されたが、画像にはモザイク処理が施された。

2024年8月、円柱状の筒から発射されたX翼無人機(朝鮮中央通信)

2025年3月25日・26日、無人航空技術連合体と探知・電子研究集団の研究活動で公開されたが、画像にはモザイク処理が施された。また同種兵器について、新しいAI技術が導入された自爆攻撃型無人機と表現した。

2025年3月、筐体から発射されたX翼無人機(朝鮮中央通信)

2025年10月4日、武力装備展示会「国防発展−2025」で展示された。

2025年10月、武装展示会で展示(写真右端)された(朝鮮中央通信)

今回の視察状況から、北朝鮮が開発してきたX翼無人機が量産体制に入ったことがうかがえる。

日本企業においては、画像誘導に関するカメラやセンサー、画像認識・識別AI、光ファイバーに関して、不正アクセスや第三国での不正取得などサプライチェーンリスクが懸念される。

 

 

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